ベルガモット

今回は柑橘系のベルガモットについてです。

ベルガモットは学名は、
Citrus bergamia(キトルス ベルガミア)
主な産地は、イタリア、コートジボアールです。

これも柑橘系共通のモノテルペン炭化水素類のリモネンが含まれていて、ほかにエルテル類として酢酸リナリル、モノテルペンアルコール類ののリナロール、ラクトン類のフロクマリン類などが含まれています。


前回のグレープフルーツのブログにも書きましたが、このベルガモットにも入っているベルガプテンという成分が、光毒性があるので、この精油を使って日光にあたると刺激感が出ることがあります。

日中に使用する時にはUVケアを併せて行いましょう。
また、多量(高濃度)で、使用するのは控えましょう。
敏感肌の方はお肌を刺激することがあります。


このベルガモットは、紅茶に詳しい方なら、ご存知と思いますが、アールグレイという紅茶の香り付けにも使われています。

アールグレイの紅茶缶を開けた瞬間、最初にふんわり漂う香り…とてもいい香りですよね。
ベルガモットは、柑橘系の精油の中で、私のお気に入りの精油のうちの1つです。
甘すぎないデリケートな柑橘系の香りが爽やかに脳に届く感じです。


私はベルガモット単独でも、睡眠不足などで頭重感のある日などにも重宝していましたが、特にこれとフランキンセンスの精油とブレンドした香りが個人的に大好きで、以前にローズウッドが運命的な精油であるとお話ししましたが、その次くらいに、このベルガモットとフランキンセンスのブレンドした香りが30代頃に日常生活で重宝していました。


ベルガモットは、心を鎮静させるとともに高揚させる性質があります。
つまり気分を調整するのにとても良いのです。
神経の緊張、不安症、抑うつ症、また怒りやフラストレーションを和らげるのにもとてもいいのです。
これは、モノテルペン炭化水素類のリモネンや、他の柑橘系精油より多く含むエステル類、またモノテルペンアルコール類のリナロールを多く含むことに起因しています。

また、殺菌消毒作用があるので、泌尿器系や呼吸器系の感染症にも役立ちます。
泌尿器系感染症:膀胱炎や尿道炎には、バスソルトなど作ってお風呂に利用するとか、
呼吸器系感染症:扁桃炎、気管支炎などには、芳香浴をすると効果的だと思います。


抗ウイルス作用もあり、ヘルペスや帯状疱疹などにもいい影響があるようです。



ベルガモットは、柑橘系の中でも一番デリケートで、これが成長するには特別な気候と土壌が必要なようです。


日本でもベルガモットそのものを見る機会があまりないので、とても貴重な精油だなという感じです。
感謝して大切に使いたいものですね。


【その他の作用】
強心作用、強壮作用、去痰作用、駆虫作用、駆風作用、解熱作用、健胃作用、抗うつ作用、殺虫作用、消化促進作用など。

【注意事項】 
*光毒性があるので日中に使用する時にはUVケアを併せて行いましょう。
*多量(高濃度)で、使用するのは控えましょう。
*敏感肌の方はお肌を刺激することがあります。


アロマな生活

薬剤師×JAAアロマコーディネーター×JAAアロマインストラクター×JADP行動心理士×JADPカラーセラピストである私が、アロマセラピーについてのブログを書いています。

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